簡便かつ低侵襲な微量採血によるdried blood spot(DBS)法の活用がTDMおよび遺伝子多型解析の実施において推奨されている。本研究では微量血液を用いるDBS法による薬物濃度測定法および遺伝子多型解析を確立し、DBSカードのK+濃度および赤血球/血漿移行定数を用いる事によるDBS法の全血中濃度から血漿中濃度への換算法の妥当性を明らかとした。今回明らかにしたDBSの全血中濃度から血漿中濃度への換算法の確立は、今後、DBS法を用いたPK/PD/PGxに基づいた有効性および安全性を考慮した個別最適化投与法の構築に繋がる事で薬局・居宅におけるTDM実施に向けても期待できる。
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