• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

非アルコール性脂肪肝炎NASHの病態解明~腸粘膜バリア機能からのアプローチ~

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K15029
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分48030:薬理学関連
研究機関島根大学

研究代表者

臼田 春樹  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (30707667)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード腸粘膜バリア / 非アルコール性脂肪肝炎 / leaky gut syndrome / 腸内細菌
研究成果の概要

本検討では食餌誘発性のマウス非アルコール性脂肪肝炎(NASH)モデルを用いて、腸粘膜バリアがNASHの病態形成にどのようにかかわるかを検討した. NASHの病態形成の早期の段階で腸粘膜バリア機能は低下し、その状態はNASHが生じるまで継続した.また、腸粘膜バリアの低下と血中の肝障害マーカーとの間には強い相関関係が認められた. また、給餌3ヵ月後には肝障害が進行し、その状態には腸粘膜バリアの低下との因果関係が認めらた. さらに、NASHと腸粘膜バリアの両方に腸内細菌叢との密接な関連が認められた. これらの検討結果はNASHの病態形成には腸粘膜バリアが大きく関与することを示唆している.

自由記述の分野

腸粘膜バリア

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は昨今関心の高い腸の健康状態が、生活習慣によって誘発される疾患のひとつであるNASHの発症や悪化に影響することを示したものである. この成果をもとに腸粘膜バリアの慢性的な低下であるleaky gut syndromeと全身疾患との関連についてさらなる研究を進める意義が増し、将来的には腸の健康状態の回復や維持を行うことで全身疾患を治療・予防するという方法につながっていくという展望がありうると考えられる.

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi