本研究では、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬投与による血管平滑筋型ATP感受性カリウム(KATP)チャネルのリン酸化修飾について検証を行った。 マウス門脈平滑筋を用いた等張性収縮実験法を行い、GLP-1(7-36)amideを投与すると自発的筋収縮は濃度依存的に抑制され、弛緩反応が観察された。またこの弛緩反応はGlibenclamideの追加投与にて抑制された。他のGLP-1受容体作動薬としてExendin-4またはLiraglutideを投与した場合でも、同様の反応が観察された。 これらの結果から、GLP-1受容体作動薬による血管平滑筋型KATPチャネル活性化が強く示唆された。
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