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2019 年度 研究成果報告書

進行肝細胞癌における癌周辺微小環境を標的とした新規治療法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15040
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分48040:医化学関連
研究機関帝京大学 (2019)
千葉大学 (2018)

研究代表者

野島 広之  帝京大学, 医学部, 講師 (10507320)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード進行肝細胞癌 / スフィンゴシン1リン酸 / EMT / cancer stemness
研究成果の概要

肝細胞癌において、EMT、cancer stemnessの制御に、スフィンゴシン1リン酸 (S1P)のレセプターの関与について解析した。S1Pレセプター1 (S1PR1)が高発現では、全生存期間、無再発生存期間の短縮、脈管浸潤や肝内転移例を多く認めた。肝細胞癌株にS1PR1agonist、antagonist投与にてS1PR1の作用でEMTが促進される可能性を示した。肝細胞癌株ではS1PR1にてcell invasionの促進、細胞が間葉系細胞へと形態変化を示した。S1PR1がEMTやcancer stemnessの誘導、同レセプターの制御が肝細胞癌における新たな治療となりうる可能性を示した。

自由記述の分野

消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

進行肝細胞癌は未だ予後不良であり、特に血管浸潤を有する場合は肝内転移や術後早期の再発をしばしば認める。血管浸潤や転移にはepithelial-mesenchymal transition (EMT)、cancer stemnessの関与が示唆されている。S1PR1がEMTを促進しcancer stemnessを誘導していることが示唆された。S1PR1がEMTやcancer stemnessの誘導しており、同レセプターの制御が肝細胞癌における新たな治療となりうる可能性を示した。

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公開日: 2021-02-19  

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