肝細胞癌早期再発へのTGM2寄与メカニズムを明らかにするため、JHH7由来TGM2高発現細胞株(shCont)と低発現株(shTGM2)の比較解析を行った。shContはshTGM2と比較し有意に細胞増殖能が高く、Wnt/β-catenin signalアンタゴニストであるDKK family遺伝子の発現低下が観察された。また、hTGF-β1による刺激により、shControl, shTGM2ともTGM2の発現量が上昇した。 以上の結果から、TGM2は腫瘍微小環境におけるWnt/β-cateninシグナルの異常やTGF-β等の液性因子に応答し、腫瘍悪性化に間接的に関与している可能性が示された。
|