Aspergillus fumigatusの胞子を接触させたA549細胞および3T3細胞を3次元培養すると前者ではスフェロイド形成が阻害され、後者ではスフェロイドが増大していた。また前者ではMX1、RSAD2、OASL、TRIM22などのインターフェロンシグナリングに関与する遺伝子の発現が増加していた。これらの結果からA.fumigatusは、上皮のアポトーシスと間質細胞への刺激を介して、間接的に肺の線維化に関与するかもしれないとの知見を見出した。もう一つの研究では、気管支肺胞洗浄液の真菌叢解析を行い、特発性肺線維症の患者では真菌叢のdysbiosisが起こっている可能性を見出した。
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