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2020 年度 研究成果報告書

HER2遺伝子変異陽性肺癌の分子生物学的特性とリキッドバイオプシーに関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15214
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関九州大学

研究代表者

岩間 映二  九州大学, 大学病院, 助教 (40567343)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードHER2 / 抗体薬物複合体 / リキッドバイオプシー
研究成果の概要

EGFR遺伝子変異陽性細胞株においてはHER2の発現が少なくても抗体薬物複合体であるトラスツズマブ・エムタンシン(T-DM1)の効果が強い傾向にあった。HER2-HER2ホモダイマーは細胞表面上に、HER2-EGFR, HER2-HER3ヘテロダイマーは細胞内に局在しており、HER2-EGFRヘテロダイマーを介したHER2の内在化、T-DM1の治療効果が考えられた。EGFR遺伝子変異陽性症例における血漿中のEGFR遺伝子変異の存在や消失、アレル数の増加の有無はEGFR-TKI治療の効果予測因子であった。

自由記述の分野

肺癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果、HER2を標的とした分子標的治療薬がHER2高発現の腫瘍以外にも効果を有することが明らかとなり、更なる研究によって治療選択肢の拡大につながる可能性がある。現在、新規研究として「EGFR遺伝子変異陽性肺癌における抗体薬物複合体の作用機序に関する研究」を推進中である。2021年3月ゲノム医療の一環として次世代シークエンサーを用いたリキッドバイオプシー検査が承認され、今後リキッドバイオプシーが日常臨床で使用されるようになる。このような背景において、本研究で示した分子標的治療薬の予後予測におけるリキッドバイオプシーの有用性は重要な意義を有する。

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公開日: 2022-01-27  

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