研究課題
若手研究
本研究では、がん細胞指向性を有するDNAナノ構造体の開発を目的として、アプタマーを修飾した多足型DNAナノ構造体を構築し、立体構造化がアプタマーの機能に与える影響について検証した。アプタマー修飾DNAナノ構造体はがん細胞特異的に親和性を有しており、アプタマーの修飾数に依存して親和性が増大した。アプタマーの立体構造化が標的との親和性を向上する可能性が示され、多足型DNAナノ構造体を基盤としたがん細胞への抗がん剤送達システムの開発に有用な知見を得た。
DDS
本研究は、DNAナノテクノロジーにより構築可能なDNA構造体のがん治療への応用を目的としている。アプタマーを立体構造化したときの基礎的な情報を得られたことに加え、がん細胞との親和性を制御できる可能性が示された。DNA構造体は精密に設計・構築可能であるため、より効果的ながん治療法の開発に繋がることが期待できる。