総計245検体の肺がん検体から、小細胞肺がん4株(生着率38%)、非小細胞肺がん65株(生着率21%)のPDXを作成した。うち臨床検査で遺伝子異常をもつPDXの内訳と生着率はEGFR 7株 (16%)、ALK 5株 (21%)、ROS1 1株 (33%)、MET skipping 0株 (0%)、RET 1株 (25%)、HER2遺伝子増幅1株 (100%)であった。5株の遺伝子異常陽性PDXを用い元患者との臨床効果の対比を行なったところ、一部の株では一致、一部の株では不一致との結果であった。未承認薬においても薬効の違いが確認され、有用な評価基盤である一方、投与量の最適化が必要と考えられた。
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