研究課題
若手研究
がんゲノム医療の臨床実装に先駆けてがん腫横断的ドライバー遺伝子のNTRK1融合遺伝子に着目した。中枢神経病変の克服は実地臨床における重要課題であり、NTRK1融合遺伝子陽性の大腸がん細胞株を用いてマウス脳転移模倣モデルを作成した。NTRK1融合遺伝子に奏効する分子標的薬の耐性を中枢神経内で誘導し、2種類の耐性機序を同定し、克服方法に関しても同定しつつある。今後は動物実験をはじめ更なる検討を行う。
臨床腫瘍
実地臨床ではNTRK融合遺伝子に奏効するTRK阻害薬エヌトレクチニブが15例で使用されている。本研究の成果がタイムリーに活用される可能性がある。引き続きこの研究に取り組んでいく。