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2022 年度 研究成果報告書

GM1ガングリオシドを標的としたアルツハイマー病の新規治療薬開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15369
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分51030:病態神経科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

梶原 隆太郎  熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (00738221)

研究期間 (年度) 2021-11-01 – 2023-03-31
キーワードアルツハイマー病
研究成果の概要

アルツハイマー病(AD)は、認知症の60-70%を占め、先進国において最も金銭的コストが高い疾患となっている。Aβと呼ばれるペプチドが脳に凝集・蓄積することが本疾患の発症機構と考えられているが、根本的治療法は現在のところ確立しておらず、対症療法のみにとどまっている。近年になってAD患者の神経細胞膜表面に存在するGM1ガングリオシド(以下GM1)と呼ばれる糖脂質が、Aβの凝集を促進しADの病態形成に深く関わっていることがわかってきた。そこで本研究では、iPS細胞技術を駆使し、GM1をターゲットとした今までにない作用機序によるAD治療薬開発、およびAD病態形成におけるGM1の機能解明について探る。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

家族性AD患者からiPS細胞を樹立し神経細胞へと分化させることによって、in vitroでヒト神経細胞を解析でき、種の違い・アーティファクト等の問題を起こしにくい実験系を確立した。また、根本的な治療薬が存在しない本疾患において、GM1をターゲットとして新規治療薬開発を行うことは非常に独創的である。さらに、GM1ガングリオシドーシス患者由来iPS 細胞を用いたスクリーニング系により、GM1を抑制する化合物を世界で初めて発見したことは非常にインパクトが大きい。本研究によって今までにない作用機序によるAD治療薬を開発でき、将来的に医療現場における患者のQOL の向上に貢献できる。

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公開日: 2024-01-30  

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