本研究は、デバイスを皮膚に貼付するだけで血中乳酸濃度を測定するという世界初の試みという点で意義がある。これは従来の侵襲的かつ非持続的な呼気ガス分析検査や観血的検査とは全く異なるアプローチである。この技術の確立により新たな臨床検査として汎用される可能性を開くことができる。運動療法において適切な有酸素運動を決定する際に必要な明確で客観的な指標を臨床現場に提供することができ、さらに患者へのフィードバックも容易になる。その結果、患者の重症化予防、治療成績向上、予後改善に寄与できる可能性があり、医療費削減にも寄与できると考えられる。これらの点で社会的意義がある。
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