多系統萎縮症34例に経皮血液ガスモニタ併用のポリソムノグラフィー(PSG)を施行し、無呼吸低呼吸指数(AHI)が5以上となる睡眠時無呼吸症候群を29例(85.3%)に、睡眠関連低換気症候群を9例(26.5%)に認めた。SRHD群の経皮二酸化炭素分圧最大値は平均56.2mmHgであった。睡眠関連低換気症候群を認めた9例のうち1例は睡眠時無呼吸なし、1例は軽症と判定された。経皮血液ガスモニタ併用PSGにより、通常のPSGにおけるAHIを基にした判定では見逃されうる中枢性の換気応答異常を検出可能である。
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