MSAの免疫染色でリン酸化CRMP1/2はGCIにおいてαシヌクレイン,LC3と共局在を示した.凍結脳のtotal lysateはMSAでリン酸化CRMP1/2の低下を認める一方で、不溶分画ではコントロールと差を認めなかった。CRMP2欠損マウスではLC3Ⅱ/Ⅰの低下、リソソーム輸送の亢進を認めたことから、CRMP2がオートファジー・リソソーム輸送を修飾し、GCIに蓄積すると考えられた.一方ALSではCRMP1リン酸化上昇を認め,CRMP1の非リン酸化は,ALSモデルマウスの生存率延長,運動機能を改善した.これらの知見からCRMPのリン酸化阻害がALSの治療ターゲットになると考えられた.
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