精神疾患の多くで有病率などに性差があることが知られている。しかし、従来の動物実験の知見の多くはオス個体を中心に得られており、その結果を男女を含めたヒト全体へ適用することに限界が指摘されてきた。動物実験にメス個体が使われにくい理由の一つは、性周期判定のハードルの高さである。本課題は、実験動物メスの性周期判定を容易にすることで、今後メスを対象に含めた研究数を世界規模で増やすのに貢献することを企図し、細胞診を行うコンピュータプログラムを開発した。テスト用画像による判定精度比較で、プログラムは熟練研究者に並ぶ高精度での判定ができることがわかった。
|