放射性核種の体内動態を正確に解析するためには、吸収・分布・代謝・排泄の4要素を経時的に観察し、定量する必要があるが、動物実験レベルにおいても、放射能の組織集積を定量するために解剖する必要があるため、経時的な観察が事実上不可能であった。本研究は分子イメージング技術を内部被ばく研究に応用することで、従来の動物実験で不可能だった経時的観察を可能にする手法を確立させた。 さらに、安定ヨウ素剤が放射性ヨウ素の動態に与える影響を経時的に追跡し、マウス体内における放射性ヨウ素の分布を画像化・定量化することで、より信頼性の高い動物実験データを取得出来ることを証明した。
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