高齢者心不全と認知症には共通の危険因子が数多く存在し、両者の関連性が注目されている。本研究で左室拡張機能障害と認知機能障害を有する患者にF-18 Florbetapirを用いたアミロイドPETイメージングを撮像した結果、9名中1名の患者で心臓と脳にF-18 Florbetapirの集積(アミロイドの蓄積)を認めた。蓄積したアミロイドのタイプの病理診断には至らなかったが、心臓と脳の両方にアミロイドが蓄積する病態が存在し、F-18 Florbetapirを用いたアミロイドPETイメージングで非侵襲的に評価できることが示唆された。今後、高齢者心不全と認知症の早期発見や予後評価への貢献が期待される。
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