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2022 年度 研究成果報告書

アミロイドPETによる高齢者心不全の病態解明と心脳連関の探究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15575
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関国立研究開発法人国立循環器病研究センター

研究代表者

立石 恵実  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (20795596)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードアルツハイマー病 / アミロイドPETイメージング / 高齢者心不全 / 心脳連関
研究成果の概要

高齢者心不全と認知症との関連性を究明するために左室拡張機能障害と認知機能障害を有する患者9名(男性7名、女性2名)にF-18 Florbetapirを用いたアミロイドPETイメージングを撮像した。心電図は全例が洞調律で、心エコー図による左室駆出率の平均は59%、E/e'の平均は16.1、認知機能検査であるミニメンタルステート検査の平均は24点であった。9名中3名の心臓にF-18 Florbetapirの集積(アミロイドの蓄積)を認め、4名の大脳皮質に有意なF-18 Florbetapirの集積を認めた。そのうち1名に心臓と大脳皮質の両方にF-18 Florbetapirの集積を認めた。

自由記述の分野

循環器画像診断

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢者心不全と認知症には共通の危険因子が数多く存在し、両者の関連性が注目されている。本研究で左室拡張機能障害と認知機能障害を有する患者にF-18 Florbetapirを用いたアミロイドPETイメージングを撮像した結果、9名中1名の患者で心臓と脳にF-18 Florbetapirの集積(アミロイドの蓄積)を認めた。蓄積したアミロイドのタイプの病理診断には至らなかったが、心臓と脳の両方にアミロイドが蓄積する病態が存在し、F-18 Florbetapirを用いたアミロイドPETイメージングで非侵襲的に評価できることが示唆された。今後、高齢者心不全と認知症の早期発見や予後評価への貢献が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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