シンチレーター式線量分布測定装置の開発は実用化まで到達した。現在X線の検証用及び不変性試験の品室管理に用いられる線量分布測定装置は海外製品のみで占められている。国産として新方式のシンチレーター式線量分布測定装置が加わることの意義は大きい、今後VMAT増加に伴い計画から検証及び判断を迅速に行う必要があると予測される。本装置は高精度と高解像度の測定及び高い再現性を提供するものであり、これまで半導体や電離箱式またフィルム式では実視が難しかった測定を可能とし、本装置が普及したときの波及効果は大きい。X線の深度方向の線量分布も容易に取得可能であり教育目的にも理解の一助として役立てられる。
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