新生児慢性肺疾患(CLD)は早産児において組織的な未熟性や炎症などによる呼吸器疾患で治療法が確立していない。間葉系幹細胞(MSC)は炎症を抑制し、かつ組織を修復する能力を有している。いくつかの疾患への臨床応用が始まっているが、その効果は一定ではない。その最も重要な理由として、通常の培養方法で増殖したMSCはその機能が不均一であることが挙げられている。我々が単離した高純度間葉系幹細胞(REC)は均一な間葉系幹細胞で、抗炎症作用や組織修復作用も高いため、RECを用いたCLDに対する治療開発は高い効果を再現できることが期待されるたが、有意差をもって改善する効果は得られなかった。
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