細菌叢の差異が示されている帝王切開児と経腟分娩児を対象とし、制御性T細胞(Treg)、T cell receptor(TCR)レパトア解析および乳児期の臨床症状を評価した。帝王切開児と経腟分娩児において新生児期Tregに差はなく、TCRレパトアのパターンには軽微な差を認めた。乳児期のアレルギー疾患発症例において組織学的絨毛膜羊膜炎が多い傾向を認めたが、分娩様式で差はなかった。 分娩様式と新生児期Treg、TCRレパトア、アレルギー疾患発症との関連は示されなかったが、生後早期の炎症が乳児期のアレルギー疾患発症へ関与している可能性が示唆された。
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