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2021 年度 研究成果報告書

女性小児がん経験者の妊孕性についての研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15688
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関日本大学

研究代表者

平井 麻衣子  日本大学, 医学部, 助教 (70726067)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード小児がん / 小児がん経験者 / 妊孕性 / 晩期合併症 / 抗ミュラー管ホルモン / 卵巣予備能 / 卵巣機能 / 女性
研究成果の概要

成人女性小児がん経験者の妊孕性低下の頻度を明らかにし、臨床的特徴を検討した。対象は27例で年齢中央値は24.1歳、観察期間中央値は15.8年であった。妊孕性低下は16例(59.3%)に認められた。このうち(1)卵巣予備能の低下(抗ミュラー管ホルモン(AMH)低下)は16例全例に認め、(2)卵巣機能低下は11例、(3)器質的異常は1例であった。(2)(3)で妊孕性低下と判断された症例は全例AMH低下も認めた。無症候でAMH低下は5例(18.5%)に認めた。妊孕性低下のリスク因子は全身放射線照射の既往、アルケランの使用歴であった。AMHは女性小児がん経験者における妊孕性のマーカーになり得る。

自由記述の分野

小児科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では女性小児がん経験者の妊孕性がどれくらい維持されているか、妊孕性低下のリスク因子について明らかにした。
研究結果からAMHは卵巣予備能だけでなく卵巣機能の結果も反映しており、女性小児がん経験者の妊孕性のマーカーとして有用と考えられた。これを臨床応用し、今後は女性小児がん経験者の妊孕性のスクリーニング検査として利用可能と考える。また、無月経や排卵障害がなく、無症候で妊孕性が低下している症例が存在しており、今後このような症例をスクリーニングで見つけ、早発卵巣不全のリスクについての情報提供を行うことが可能となる。リスク因子については小児がんの治療を選択する上で有用な情報となる。

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公開日: 2023-01-30  

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