レット症候群(RTT)は、乳児期に発症し重度知的障害、自閉、てんかん、睡眠障害、ジストニアなどを特徴とする神経発達障害で、MeCP2変異が主な原因である。申請者は、胃・腸管ホルモンであるグレリンの多彩な生理活性に着目し、グレリンによるRTT治療研究を進めてきた結果、ジストニアや睡眠、便秘の改善効果を認めたため、RTTモデル(MeCP2欠損)マウスを利用して治療メカニズムを解析した。本研究では、治療メカニズムとしてドパミン・ノルアドレナリン反応性の改善、また自律神経の改善が示唆されることを見出した。
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