研究課題
若手研究
エクソソームは血液などの体液に含まれる直径40-150 nmの脂質二重膜の小胞であり、がん領域においてもエクソソームを介した細胞間情報伝達の重要性が議論されている。本研究では、胆道癌細胞および正常細胞からエクソソームを抽出し、胆道癌モデルマウスに投与することにより、胆道癌幹細胞のエクソソームを介した情報伝達機構を明らかにすることを目的とした。現在、幹細胞を標的とするエクソソームの表面分子について更なる解析を行っている。
消化器病
本研究をさらに発展させることにより、胆道癌幹細胞への標的治療として、またエクソソームを用いた新たなドラッグデリバリーシステムとして、新規治療法への応用が期待される。胆道癌は今なお予後不良の癌種の一つであり、殺細胞性抗がん剤や分子標的薬に加えて、新たな治療法を確立させることができれば、その社会的意義は極めて大きい。