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2020 年度 研究成果報告書

炎症性腸疾患に対して腸管保護作用を有するプロバイオティクス由来の新規物質の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15770
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関旭川医科大学

研究代表者

井尻 学見  旭川医科大学, 大学病院, 客員助教 (00646078)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードSiderophore / 炎症性腸疾患 / 腸管保護
研究成果の概要

ヒト上皮細胞から分泌されるLCN2と菌が産生するSiderophoreの複合体は,過度の炎症から腸管細胞を保護することが知られている。本研究では、各種Siderophoreについて腸管保護作用のマーカー分子の発現誘導能を解析し、腸管保護作用を発揮するSiderophore Xを同定した。また、そのメカニズムは腸管上皮細胞の分化、成熟を促進することで発揮されていると示唆された。よってSiderophore Xは新規の炎症性腸疾患治療薬として臨床応用される可能性がある。

自由記述の分野

消化器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

プロバイオティクスは宿主に有益な作用をもたらす微生物であり、古くから疾患の治療薬として応用可能ではないかと考えられてきた。近年は、糞便移植やプロバイオティクスの組み合わせ投与などにより、疾患を治療する研究が進められている。しかしながら、プロバイオティクスがどのようにして宿主細胞に作用するのかは不明な点が多い。本研究成果により、プロバイオティクス由来物質とヒト由来LCN2による複合体形成を介した新しいhost-microbe interactionの学術分野が創造されるとともに,この複合体を用いた新規腸炎治療薬開発の基盤的成果が得られる。

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公開日: 2022-01-27  

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