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2020 年度 研究成果報告書

組織炎症による膵発がん促進メカニズムとヒストンメチル化制御の意義

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15804
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

斎藤 友隆  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10815781)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード膵癌
研究成果の概要

膵癌自然発生マウスモデルを用いて、組織炎症ストレス下での膵前癌細胞の細胞競合優位性とエピジェネテイクス制御の重要性を明らかにする。本研究ではヒストンメチル化酵素EhmtとPanINの悪性化進行の関連について検討する。Kras遺伝子変異によるADMからPanINの悪性化進行は炎症の合併により著しく促進されるが、その際にADM細胞は細胞競合により非ADM細胞を駆逐する。一方Ehmtが欠損するとADMの誘導は同様にみられるものの、炎症の消退と共にその細胞群は逆に非ADM細胞に凌駕される。つまり慢性炎症下での細胞競合プロセスにおいては、Ehmtによる遺伝子発現制御の重要性が示唆される。

自由記述の分野

消化器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の主眼は、組織炎症下での膵癌発生促進におけるエピジェネテイクス転写制御の意義とそのメカニズムを明らかにすることである。その際の学術的意義として「細胞競合とヒストン修飾の相関」の視点を取り入れた点がある。つまり本研究は膵前癌病変における「細胞競合におけるヒストン修飾の重要性」を新たに示唆する独自性を有する。

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公開日: 2022-01-27  

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