ストレスを契機に発症するたこつぼ型心筋症は、急性冠症候群の2-3%程度と比較的稀な疾患とされている。しかしながら、日本では震災後の発症数が多くなることが知られており、東日本大震災時は日本循環器学会、日本心臓病学会から胸の痛み、胸に強い圧迫感、呼吸困難が出たら相談してくださいという内容のLetterが被災者向けに出ている。急性期に新合併症を認め、死亡する可能性すらある疾患であるが、治療法が確立されていないのが現状である。男性の症例が女性より重症化することに着目し、なぜ重症化するのかを検討することで、病態解明ならび、重症化予防法の確立を目指す。
|