本研究計画では、冠動脈インターベンションデータベースから得られたデータと保存検体を用いて、動脈硬化性疾患におけるhigh density lipoprotein (HDL)上のマイクロRNA (miRNA)のスクリーニングと予後の関連を検討した。凍結保存された血漿からHDLを特異性の高い方法で単離し、さらにごく少量しかないHDL上のmiRNAを単離してスクリーニングを行なった。3症例ずつ、背景因子を厳密に揃えた心血管死亡あり、なし症例でmiRNAをスクリーニングすると、282種類のmiRNAが全ての症例にh発現しており、さらに125種類のmiRNAの発現が50%以上異なっていることを見出した。
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