研究課題
若手研究
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の成り立ちには細胞老化が影響していることが知られている。抗老化因子と考えられているGrowth differentiation factor 11 (GDF11)とCOPD患者がどの程度動けるかという身体活動性との関連を研究した。血液中のGDF11量が維持されていると、より身体活動性が高く、またCOPDの症状が急に悪化する回数が少なかったことがわかった。この結果から、GDF11はCOPD患者の身体活動性の指標になり得ると考えられた。
COPD
COPD患者において身体活動性の低下はその後の寿命に最も影響を及ぼすことが知られている。抗老化因子と考えられているGDF11とCOPDにおける細胞老化、身体活動性の関係を解明することで、COPD患者の身体活動性の指標とできる可能性がある。一定期間にGDF11量が低下した患者に対して薬物治療やリハビリなどを行うことにより、身体活動性の低下を抑制し、COPD患者の予後の改善につなげられる可能性がある。