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2020 年度 研究成果報告書

多角的なプロテオーム解析による特発性間質性肺炎の分子発現解明と臨床応用

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15947
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

穗積 宏尚  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40771457)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード特発性肺線維症 / プロテオミクス / バイオマーカー
研究成果の概要

特発性肺線維症(IPF)は、肺の不可逆的線維化を特徴とする、予後不良な間質性肺疾患である。しかしながら、IPF患者の臨床経過は多様であり、予測困難である。疾患進行や予後不良を予測できるバイオマーカーがあれば、適切なタイミングで治療方針を決定できる。本研究では、IPF患者の臨床検体を用いた網羅的プロテオーム解析によって疾患進行と関連するバイオマーカーを探索し、複数の候補の中からいくつかの有望な分子を見出した。特に、低温誘導性RNA結合性タンパク(CIRBP)はIPF患者の血液や肺線維化組織で高発現し、疾患進行や生命予後を予測する有望なバイオマーカーであることが独立した二つのコホートで検証された。

自由記述の分野

呼吸器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

IPF患者の臨床経過は多様であり、進行が早く予後不良な患者もいれば、無治療でも進行に乏しい患者もいる。抗線維化薬や肺移植は重要な治療選択肢であるが、有害事象・合併症や生活の質の低下、医療コスト等が問題となるため、治療介入決定には重症度や疾患進行速度を考慮する必要がある。血清CIRBPの測定は、ハイリスクなIPF患者の早期同定によって治療方針の早期決定に役立ち、予後の改善に貢献できるものと考えられる。またIPF肺の線維化組織におけるCIRBPの高発現は、CIRBPとIPFの病態との関連性が示唆され、CIRBPが将来的な治療標的となる可能性も考えられた。

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公開日: 2022-01-27  

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