本態性高血圧やメタボリック症候群(MetS)といった生活習慣病は、本邦疫学調査によれば男性の約25%、女性の10%程度が罹患するとされ、心腎血管障害の危険因子として知られている。MetSは臨床的に極めて重要な治療ターゲットである事に疑いはない。生理的にも血圧制御に重要な役割を果たすWith no lysin kinase (WNK)は、白色脂肪細胞において脂肪分化を制御していることを発見した。本研究ではWNK4 KO細胞を作成し、その形質を解析すること、また質量分析を行うことでWNK4シグナルのより詳細なシグナル解析を行うことを目標したもので、新たなシグナルを発見することに成功した。
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