研究課題/領域番号 |
18K16018
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2020-2021) 筑波大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
石塚 洋典 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (50778628)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 表皮 / 角化 / ロリクリン / ランゲルハンス細胞 / 細胞間接着 / TGF-β |
研究成果の概要 |
皮膚の最外層に存在する表皮は、異物や病原体の侵入に対する物理的なバリアである。一方で、このような抗原に対する過剰な免疫反応はアレルギーや自己免疫疾患につながる。表皮細胞間に存在するランゲルハンス細胞(LC)は、角質層を超えて侵入した抗原を捉えて過剰な免疫応答を抑制し、生体恒常性を維持する。LCの機能と表皮の分化(角化)がどのように維持されているのかは明らかでなかった。申請者は、本研究を通して角化に関連する主要な蛋白質であるロリクリンがLCの機能を直接制御することによって免疫反応を制御していることを見出した。
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自由記述の分野 |
皮膚科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は表皮が単なる物理的障壁としてではなく、免疫担当細胞の機能分化制御する“場”として機能している可能性を示した。特に以前よりin vitroで指摘されていたように、表皮分化が循環移動性樹状細胞の最終分化に直接的な影響を及ぼす可能性も示唆している。本知見を応用すれば、皮膚局所の疾患制御のみならず、全身の免疫反応を制御することによる自己免疫やアレルギー疾患の新規治療法につながる可能性がある。
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