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2021 年度 研究成果報告書

マクロファージを介した動脈硬化促進機構を操る血液線溶因子Plasmin活性の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16081
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関名古屋市立大学 (2019-2021)
浜松医科大学 (2018)

研究代表者

宮嶋 ちはる  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (40770798)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードマクロファージ / 動脈硬化 / プラスミノーゲン
研究成果の概要

本研究では、高脂血症おいて最も罹患数が多いヒトⅡa型家族性高脂血症のモデルマウスであるLDL受容体およびRNA編集酵素APOBEC1のダブル欠損マウス(Ldlr-/-/Apobec1-/-)からプラスミノーゲン(Plg)を欠損させ、動脈硬化の発症に対するPlgの影響を解析した。PlgはMφのLDL取り込みに関与するスカベンジャー受容体の発現には影響せず、直接LDLのサイズを制御することによってMφの泡沫化を制御し、動脈硬化の増悪をコントロールする新たな病態発症メカニズムが示唆された。

自由記述の分野

高脂血症

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義はヒトのLDL-C高脂血症を反映するLdlr-/-/Apobec1-/-マウスを用いて、動脈硬化に対するPlg/Plm活性化システムの影響を解明している点にある。多くの研究に汎用されているApoe-/-マウスはIII型のモデルであり、大多数のヒト家族性高脂血症の病態を反映していない。申請者らはLdlr-/-/Apobec1-/-マウスを用いて、動脈硬化の発症・促進に、Mφ上におけるPlg/Plmを介した血液線溶系の活性化が重要であると見出した。本研究により、動脈硬化へのPlg/Plmの機能が解明され、Plg/Plm活性化システムに標的を絞った特異的な薬の開発にも繋がる。

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公開日: 2023-01-30  

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