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2020 年度 研究成果報告書

形質細胞特異的分子を標的とした多発性骨髄腫の治療開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16092
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

河野 和  熊本大学, 病院, 助教 (70776244)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード多発性骨髄腫 / 形質細胞
研究成果の概要

AMPD1というAMPをIMPに変換し、NH3を産生する経路を触媒するプリン分解経路の酵素が正常形質細胞と多発性骨髄腫細胞に特異的に発現することをオンライン遺伝子発現データベースと患者由来検体を用いて見出した。AMPD1阻害が多発性骨髄腫に対する新たな治療法になりうるかを検討したところ、AMPD1阻害剤が骨髄腫細胞に対して増殖抑制効果と細胞死を認めた。AMPD1阻害剤は同時に正常リンパ球への障害は認められず、骨髄腫細胞特異的に作用することが明らかになった。既存のAMPD1阻害剤の構造をもとに類似体の合成を行ったところ、既存のもの以上の抗骨髄腫活性を有する化合物を複数同定した。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多発性骨髄腫は高齢化社会に伴い増加中の治癒が非常に困難な造血器腫瘍であり、骨髄腫の治癒のためには既存の治療薬とは異なる作用機序の治療戦略が望まれている。今回、我々はAMPD1という骨髄腫細胞に特異的に発現する分子が新たな治療標的となり得ることを見出すことができ、既存のAMPD1阻害剤よりも活性の高い化合物を同定することができた。今後、AMPD1阻害が多発性骨髄腫の新たな治療選択肢となることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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