研究課題
若手研究
気管支喘息を含むアレルギー疾患は、一旦発症すると完治させることが困難なため、発症を予防する方法の開発が求められている。近年、腸内細菌が様々な全身の炎症性疾患に影響を及ぼすことが報告されている。そこで本研究では、腸内細菌がアレルギー性の炎症誘導に深く関与する免疫細胞である2型自然リンパ球に与える影響を検討した。その結果、腸内細菌が産生する物質である短鎖脂肪酸の一部が、2型自然リンパ球の活性を抑制することが明らかとなった。
免疫アレルギー
本研究により、腸内細菌が産生する物質である短鎖脂肪酸の一部が、アレルギー性の炎症誘導に深く関与する免疫細胞の活性を抑制することが明らかとなった。これらの事実から、この短鎖脂肪酸自体、もしくはこれらを誘導する細菌に着目することで、気管支喘息を含むアレルギー疾患の発症予防法の開発につながる可能性が示唆された。