• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

レプトスピラが宿主の脂肪組織血管内に定着する分子機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K16174
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関鳥取大学

研究代表者

尾鶴 亮  鳥取大学, 医学部, 助教 (70763035)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードレプトスピラ症 / ワイル病 / 脂肪組織
研究成果の概要

本研究は、レプトスピラの脂肪組織血管内への定着メカニズムの解明を目標とした。そのためまず、トランスポゾンを用いたランダム挿入変異による遺伝子組み換えレプトスピラライブラリーの作製を行った。これによって得られた遺伝子組み換えレプトスピラライブラリーを単離し、それぞれハムスターに対する感染実験を行った。この感染実験において病原性の低下した株を2種類見出した。それら変異株のトランスポゾン挿入位置を同定すると、1つは鞭毛の構成因子に、もう1つは走化性に関わる因子にトランスポゾンが挿入されていた。今後はこれらの因子が脂肪組織定着にどのように関わっているのか解明していく予定である。

自由記述の分野

感染制御学

研究成果の学術的意義や社会的意義

レプトスピラ症は病原細菌レプトスピラの感染によって起こる人獣共通感染症(ヒト・動物に共に起こる感染症)の一つです。ヒトでは重症化すると、黄疸・肺出血・腎不全を伴うワイル病を引き起こし致命的です。これは感染早期に診断できれば抑えることができるのですが、迅速診断キットがないのが現状です。私たちは以前、レプトスピラが感染初期に脂肪組織血管内に定着することを見出し報告しました。本研究ではその定着メカニズムを明らかにし、迅速診断キットに応用することを目的としました。研究の結果、脂肪組織定着に関わる可能性のある分子2種を同定しました。今後これらが脂肪組織定着に関わるメカニズムを解明しようと考えています。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi