成長障害に対する治療薬は長らく成長ホルモン製剤に限られ、成長ホルモン抵抗性の疾患に対する治療が望まれてきた。このニーズに対してCNPの臨床応用が期待されており、関連する研究の社会的意義は大きいと思われる。最近ではCNPアナログ製剤の軟骨無形成症に対する臨床試験ではヒトにおける有効性も示され、CNPを軸とした新たな成長障害の治療開発が進む中で、CNPのクリアランスを制御修飾する薬剤の開発という観点での研究はこれまでなされていなかった。独創的かつ新たなアプローチによりこの領域の展開に寄与する点で、本研究の成果は学術的にも重要な位置を占めると考えられる。
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