研究課題
若手研究
現在、胃癌の診断は侵襲的でコストがかかり感度・特異度の面で未だ不十分であるため、非侵襲的かつ高い正確性を持った早期胃癌のバイオマーカーの開発が求められている。本研究では、複数の胃癌のパブリックデータベースと約700例に及ぶ臨床組織におけるmicro RNAの発現を解析し、統計学的解析を用いて6つのmiRNAから構成されるsignatureを確立した。さらにこのsignatureが胃癌の診断に高い正確性を有することを実証し、早期胃癌の新規診断マーカーとなりうる可能性が示唆された。
消化器外科学
現在胃癌の診断はコストが高く侵襲を伴っている。安価で非侵襲的なバイオマーカーの探索は以前からなされているが、確立されたものは少なくいわば古くて新しい課題である。本研究では、オンラインで入手可能な複数の胃癌組織の網羅的解析データファイル及びグローバルに集められた600例以上の臨床サンプルを用いて、より精度が高く侵襲の少ない胃癌診断のためのマイクロRNA signatureを開発した。本研究で得られた結果は、末梢血から早期胃癌を診断可能なバイオマーカーの開発につながる可能性がある。