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2019 年度 研究成果報告書

MELTFを標的とした胃癌の新規診断法および治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16278
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

澤木 康一  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (60815033)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード胃癌 / MELTF / 機能解析 / 血清診断
研究成果の概要

多様な進展経路を持つ進行胃癌の治療成績を改善するには、新規分子標的治療薬と鋭敏でかつ病態を反映し得る腫瘍マーカーの開発が望まれる。本研究ではmelanotransferrin (MELTF) に着目し、その胃癌の診断・治療の両面における臨床応用の可能性を追求した。MELTFのノックダウンにより胃癌細胞の各種活性が低下し、マウス皮下腫瘍モデルでの造腫瘍能も抑制された。外科切除標本でのMELTFの免疫組織化学染色により原発巣組織中MELTF発現度が切除後予後と密接に関連すること、ELISA法より測定した血清中MELTF値は胃癌病期の進行に伴って上昇し予後マーカーとなることを見出した。

自由記述の分野

消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によりこれまでに報告のないMELTFの胃癌における機能が明らかとなり、この成果は現在の医療で重視される個別化治療の手段としての新規分子標的薬の開発につながる。MELTFは、現在汎用されている腫瘍マーカーであるCAE、CA19-9の欠点を克服する鋭敏な胃癌血清腫瘍マーカーとなり得る。血清検体は簡便かつ非侵襲的に採取可能であり、胃癌初期診断、再発診断および治療効果判定のためのスクリーニング法の対象として理想的である。検体採取に特殊な手技を必要とせず、広く一般に普及しうる手法であるため社会への貢献度も大きい。

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公開日: 2021-02-19  

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