研究課題
若手研究
Nrf2 inducer(EGCG)が、ADSCに対して、1. 内胚葉への形質転換を促進する2. 胚葉転換後、IPCへの成熟過程を促進することでIPCへの分化効率が上昇すると考えた。マウスisletに対するEGCGの保護効果を認めた100uMとし、胚葉転換時、IPC成熟過程時での効果を検討したが、細胞毒性を示し、10uMに減量し、その効果を検討したが、EGCGに明らかな分化誘導促進作用は認めなかった。
再生医療
MSCは中胚葉性組織(間葉)に由来する体性幹細胞であり、通常は間葉系に属する細胞へと分化するが、微小環境の変化により中胚葉性でない組織にまで分化可能である。これまでに、MSCにNrf2を過剰発現させることで、骨芽細胞への分化誘導を促進することが報告されている。Nrf2 inducerが、MSCからIPCへの分化誘導の促進することで、低侵襲かつ迅速に移植が可能となり得ると考えられる。