MITSスコアの最大の特徴は、術前画像と術前血液サンプルのみで予後予測が可能となる点である。肝細胞癌は肝切除、経皮的焼灼術、経動脈的治療など複数の治療選択肢を有しているため、治療前に得られる情報のみでスコアリングできることは、治療法選択の一助になり得る。またAlbumin-Bilirubin grade(AlBI grade)とNxS因子を統合したMITS-ALBI scoreが構築されたことで、「腫瘍径」「腫瘍個数」「血清Albumin値」「血清Bilirubin値」のわずか4項目で、肝癌予後予測をシンプルに行い得る予測システムを構築でき、どの施設、国でもスコアリング可能である。
|