胃癌の腹膜転移の症例から腹水を採取し、腹水中に含まれるExosomeと細胞のゲノムを網羅的に解析した。腹水細胞診陽性と陰性の腹水中のExosomeたんぱく発現には明らかな違いが認められた。 ゲノム解析では胃癌腹水細胞のCDH1、RPL5、TAF1の変異率は腹水細胞で有意に高率であった。腹水には腫瘍細胞が多く存在する症例と間葉系の細胞が多く存在する症例があることが分かった。更に、T細胞が多いグループとT細胞がほとんど認められないグループに分かれることが明らかになった。PD1/L1の発現は両グループで低く、PD-L1とは異なる経路で免疫逃避を行っている可能性が示唆された
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