大腸内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD, Endoscopic Submucosal Dissection)15症例のESD後腸管内洗浄液中遊離腫瘍細胞の細胞活性を測定した。回収直後/3時間後/6時間後/12時間後に測定したが、時間経過によって細胞活性は低下しなかった。回収直後の洗浄液に消毒液を付加し測定した。消毒液濃度0%/0.5%/1%/2%で測定すると、2%では細胞活性が低下した。大腸ESD4症例のESDで切除した腫瘍とESD後の洗浄液中の遊離腫瘍細胞のDNAを抽出し、次世代シークセンサーにて遺伝子変異を比較した。遺伝子変異の一致率は4例中2例が100%、2例が94.3%と非常に高かった。
|