オンコプロテイン翻訳系を標的とした創薬において、特許情報プラットフォーム でMettl3、Ythdf1を記載した特許は3件のみで、化合物の特許はない。またModomics DatabaseやNCBI DatabaseやTCGA Databaseにおいても、がんの手術材料からm6A修飾RNAに特化したデータベースとして確立されたものも研究開始当時存在していなかった。そのため、開発リスクが伴う難治がんへの創薬では、アカデミア創薬の役割がとくに重要である。さらに体内の腫瘍と末梢血のリキッドバイオプシーを並列で解析することは、コンパニオン診断として意義がある。本研究でこの創薬基盤を構築した。
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