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2019 年度 研究成果報告書

プロスタグランジンを介した肝樹状細胞の肝修復における役割解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16373
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関北里大学

研究代表者

西澤 伸恭  北里大学, 医学部, 助教 (60566925)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード肝修復 / 樹状細胞
研究成果の概要

本研究では、プロスタグランジン(PG)E2の受容体サブタイプであるEP3受容体シグナルが肝虚血再潅流障害後の肝修復に関与すること、さらに樹状細胞がマクロファージ形質転換を促進することを明らかにした。このとき分化誘導因子であるIL-13が樹状細胞から産生されマクロファージはEP3受容体シグナルに依存して炎症性マクロファージから修復性マクロファージに分化することを培養実験で示した。これらの結果から肝虚血再潅流障害後には集積樹状細胞がマクロファージとEP3受容体シグナルを介してクロストークし、樹状細胞由来のIL-13産生がマクロファージ分化を刺激して肝修復を促進させていることが示された。

自由記述の分野

消化器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はプロスタグランジン/PGE受容体シグナルが従来の炎症誘導作用ではなく、肝組織修復・肝再生に関与している観点から、脂質メディエーターの果たす機能的役割を検証した。さらに、PGE受容体シグナルを介した肝修復に関与する細胞としてこれまで解明されたことのない肝樹状細胞に焦点を当て、新しい肝修復制御機構を明らかにすることができた。今後、脂質メディエーター制御による新規肝再生治療への開発や創薬など臨床応用につながる可能性があり、肝再生医学の研究領域の発展に貢献できる。

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公開日: 2021-02-19  

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