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2022 年度 研究成果報告書

腹部大動脈瘤の分子病態におけるSykの意義解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16406
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関久留米大学

研究代表者

金本 亮  久留米大学, 医学部, 助教 (70817353)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードSyk / 腹部大動脈瘤 / B細胞 / 免疫グロブリン
研究成果の概要

ヒト腹部大動脈瘤壁を用いて、腹部大動脈瘤の病態におけるSykの役割を検討した。ヒト大動脈瘤壁にはB 細胞、T 細胞、およびマクロファージの浸潤を認めた。Syk の活性化は主に B 細胞とマクロファージの一部に局在していた。ヒト大動脈瘤壁の組織培養にIgGを投与するとIL-6およびMMP-9の分泌が促進された。Syk 阻害剤は外因性IgG依存性のIL-6およびMMP-9分泌を抑制した。これらの結果は、ヒト腹部大動脈瘤におけるIgG 依存性の炎症反応に対するSykの重要な役割を示した。

自由記述の分野

vascular surgery

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果は、ヒト大動脈瘤組織の炎症および組織破壊活性がIgGによって調節され、それがSyk活性に依存することを示唆した。 本研究は腹部大動脈瘤の病態解明に有意なとともに、今後の研究で、内因性IgGも同様にSyk依存性に大動脈瘤病態に関与するか、ヒト大動脈瘤におけるSykの活性化を明らかとすることで、Sykは有望な薬物標的分子となりうると考える。腹部大動脈瘤に対するSyk阻害療法の臨床応用が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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