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2019 年度 研究成果報告書

吸入麻酔薬ポストコンディショニング心筋保護作用におけるサーチュインの役割

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16450
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

大山 拓朗  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (30792949)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードサーチュイン / イソフルラン / ポストコンディショニング / 心筋保護 / 虚血再灌流障害 / 吸入麻酔薬
研究成果の概要

マウスの心筋虚血再灌流モデルを用いて、心筋梗塞サイズを測定することで、吸入麻酔薬イソフルランを虚血再灌流後に暴露することで、ポストコンディショニング刺激による心筋保護作用が存在することを確かめた。この作用にサーチュインが関与していることをサーチュインの阻害薬を使用して明らかにした。また、吸入麻酔薬イソフルランのポストコンディショニングによってサーチュインが増加することを明らかにした。さらに、サーチュインを介した吸入麻酔薬イソフルランの心筋保護作用にミトコンドリアの膨化が関連していることを明らかにした。

自由記述の分野

麻酔科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ポストディショニング作用がある様々な薬剤が研究されているが、臨床応用に至っている薬剤は少ない。近年、心筋梗塞リスクを有する患者の周術期管理において吸入麻酔薬が有効であることが示されつつあり、イソフルランのポストコンディショニング作用経路を明らかにすることは、虚血性心疾患のハイリスク患者の安全な周術期管理に寄与すると考えられる。
このことより、虚血性心疾患に対してサーチュインを標的とした新たな治療法の開発を目指した研究基盤の開拓にも貢献する可能性があり、近年わが国においても増加中の虚血性心疾患患者に対する治療戦略として、本研究の成果は非常に重要であると思われる。

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公開日: 2021-02-19  

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