本研究の目的は、術後高次脳機能障害(Postoperative cognitive dysfunction, POCD)と酸化ストレスの関連を調べ、周術期の抗酸化物質の投与によりPOCDを予防できるか検討することであった。 抗酸化物質を投与したマウスでは、抗酸化物質を投与しなかったマウスと比較して術後認知機能の低下が抑制できた。したがって、抗酸化物質を周術期に投与することにより術後認知機能の低下を抑制できることが示唆された。現在組織学的検討を行い、酸化ストレスが脳内に与える影響と、認知機能の関連について検討を行っている。
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