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2021 年度 研究成果報告書

凝固カスケード制御による頭部外傷後の肺障害に対する新規治療戦略の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16535
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

安井 秀樹  浜松医科大学, 臨床研究センター, 特任講師 (60804937)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード頭部外傷 / 肺障害
研究成果の概要

頭部外傷患者では、遠隔臓器において全身性合併症を来たすことは良く知られている。中でも頭部外傷後の肺障害は、予後に直結する重大な合併症であるが、発生機序はいまだに不明点が多い。動物モデルにおいて、頭部外傷直後に血液中の凝固カスケードの活性化が見られた。肺障害に関しては、頭部外傷直後より組織学上肺障害が確認され、頭部外傷後60分まで持続した。一方で、肺障害の機序として考えられているカテコラミンの上昇や循環動態の変動がなく肺障害を合併した症例を報告し、頭部外傷直後より血液中の凝固カスケード活性化を伴う症例を確認した。肺障害の発症機序として凝固カスケードの活性化が関与していることが示唆された。

自由記述の分野

救急

研究成果の学術的意義や社会的意義

頭部外傷は、死亡や身体障害につながる主要な要因であり、頭部外傷後に肺障害を合併することで予後がさらに悪化することが判明している。これまで肺障害の発症メカニズムとしては、頭部外傷後のカテコラミンストームとその後の循環動態の変化が主要な要因と考えられてきた。しかしながら、今回の研究では、頭部外傷後短時間のうちに、上記の現象とは無関係に肺障害を発症することが確認された。一方で、肺障害には凝固カスケードの活性化という新たな機序の関与が示唆され、頭部外傷の治療戦略を考えるうえで意義のある研究であり、更なる研究の継続をする意義があるものと考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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