本研究は、救急・集中治療領域での注射薬の使用状況に基づいた多剤配合変化試験を実施することである。そして、新たに多剤配合変化早見表を作成し臨床で活用することである。3剤配合変化試験は、157試験実施し、ロクロニウム‐ヒューマリンR‐ヘパリンの組合せが配合変化を引き起こすことを明らかにした。また、バソプレシンとカテコールアミン系薬剤との配合は、バソプレシンの含有量低下し化学的配合変化を引き起こすことを明らかにした。加えて、カテコールアミン系薬剤の添加物である亜硫酸ナトリウムがバソプレシンの残薬率低下することを解明した。これらの配合変化試験より配合変化早見表を作成し臨床で活用することに成功した。
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