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2019 年度 研究成果報告書

羊膜由来幹細胞を用いた脳梗塞治療の基礎的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16601
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

白川 学  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (50425112)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード細胞治療 / 羊膜由来幹細胞 / 脳梗塞 / 神経炎症 / 静脈内投与 / マウス / 行動試験
研究成果の概要

神経細胞死を誘発する脳梗塞後の組織障害性炎症の抑制効果に注目して、ヒト羊膜由来間葉系幹細胞(hAMSC)の点滴注射が脳梗塞後の症状改善に効果があるかをマウス脳梗塞モデルで検討した。脳梗塞モデル作成翌日にhAMSCを点滴投与し、1から2ヶ月後の脳梗塞に由来する神経症状を行動テストで評価したところ、hAMSC投与群では対照群に対して有意に神経症状の改善を認めた。また、そのメカニズムとして、TNFα,MMP9,iNOSといった炎症促進性タンパク質の遺伝子発現はhAMSC投与群で有意に抑制され、顕微鏡下にも脳梗塞の病巣周囲に集積する炎症促進型の免疫細胞の数はhAMSC投与群で減少していた。

自由記述の分野

脳血管障害

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳梗塞は、寝たきりにつながる後遺症と死亡の主要な原因の1つである。現在本邦での主要な脳梗塞治療は、アルテプラーゼの点滴投与およびカテーテル治療による血栓回収術であるが、それらは治療可能な時間の制約が非常に大きく、治療が成功したとしても、良好な転帰を示す患者は限定されている。細胞療法は脳梗塞においては亜急性期・慢性期を対象とすること可能で、羊膜由来幹細胞は、出生後に破棄される羊膜から容易かつ低侵襲で得られる、2. 胚性幹細胞と異なり倫理的障壁がない、 3. 免疫原性が低く異種移植が可能で、同種移植においても免疫抑制剤の必要性が低い、4. 腫瘍原性を示唆する報告がない、点で有利である。

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公開日: 2021-02-19  

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